二次関数

物理的意味

 前のページで述べたx軸方向の平行移動についてもう少し述べておきたいことがあります。それはこの移動の物理的意味です。これが分かるとかなり平行移動を 理解したことになるのではないかと思います。

 前のページで、x軸正方向への平行移動をあらわすのになぜか式の中にマイナスが現れてしまうという話をし、それについてのとりあえずの理由を説明しました。 しかしまだ直感的にしっくりこない人が多いのではないかと思います。実は最も直感的にわかりやすく、かつ物理的にも非常に重要なx軸方向の平行移動の意味というのは 時間の遅れです。つまり、右に平行移動するということはその分時間が遅れ、左に平行移動するということは逆に時間が早まるという 物理的な現象にそれぞれ対応しているのです。

 具体的に見てみましょう。またまたy=2x2で考えてみます。このグラフが右に3だけ平行移動するということは、本当はx=−1でy=2、x=0でy=0、 x=1でy=2・・・と変化するはずだったのに時間が3秒だけ遅れてしまってx=(−1+3=)2でy=2、x=(0+3=)3でy=0、 x=(1+3=)4でy=2という感じに、同じyの値をとる点が後ろにずれこんでしまったと考えることができます。この時間が遅れるという負の影響を、まさに式の中のマイナスが 表しているのです。
平行移動により時間が遅れる